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用語解説

経皮吸収
皮膚から(薬物を)体内に吸収・浸透させること。
QOL
(Quality of Life)
不快に感じることを最大限に軽減し、できるだけ当人(患者)がこれでいいと思えるような生活が送れるようにすることを目指した、医療上の概念。
イオン液体
融点が100℃以下の塩(えん)のことで、常温溶融塩とも呼ばれる。
低融点、高イオン伝導性、高極性、不揮発性、不燃性等の特徴を有しており、太陽電池や環境に優しい反応溶媒等、多方面における応用が検討されている。
コロイド
コロイドとは、液体、固体あるいは気体にある粒子が均一に分散している状態をいい、ナノコロイドは、粒子がナノサイズのコロイド。
マイクロニードルアレイ
マイクロニードルとは、生体分解性樹脂等から成る長さ数百μmの微小針で、マイクロニードルアレイは、多数のマイクロニードルをシート状に並べた集合体。当社開発品は、生け花に用いる剣山を数百μmレベルに縮小したような形状。
CRO
(Contract Research Organization)
医薬品開発業務受託機関。
製剤開発
飲み薬を貼り薬に、錠剤をゼリー剤にする等して、医薬品の剤型/投与方法を変えることにより、医薬品の有用性や安全性を高めるための研究開発。
非臨床試験
薬剤候補について、ヒトにおける試験を実施する上で十分な安全性と有効性があることの確認を目的として、主に動物を用いて行われる試験。
臨床試験
薬剤候補について、有効性と安全性を実証するために、ヒトを対象として実施する試験の総称。少数健常人を対象として安全性及び薬物動態を確認する第I相試験、少数患者を対象として有効性及び安全性を探索的に確認する第II相試験、多数患者を対象として有効性及び安全性を検証する第III相試験に区分される。
上市
各国の規制当局により新薬が承認され、実際に市場に出る(市販される)こと。
ファーストパスエフェクト
初回通過効果とも言う。経口摂取した薬物は、腸管から吸収され肝臓に入る。多くの薬物は、その一部が肝臓で代謝されてしまう(異なる化合物になる)ので、飲んだ薬の効果全てが全身(または患部)に届くわけではない。この肝臓通過による薬効減退効果のこと。
アンメット・メディカルニーズ
まだ満たされていない医療上の必要性、未充足の医療ニーズ。
難溶性薬物
水やその他の各種溶媒に対して溶けにくい性質を持つ薬物。
核酸
遺伝子の構成成分である生体高分子。核酸には、DNA (デオキシリボ核酸)やRNA(リボ核酸)がある。
ペプチド
数個~数百個のアミノ酸がつながってできた物質の総称。インスリン等の糖尿病治療薬として使用されているものや、最近ではがんワクチンとして開発中のものも多い。
生体分解性樹脂
ヒトの体内で分解され得るプラスチック素材。手術時の縫合糸等に使われているものもある。
ベスト・イン・クラス
他の既存薬に対して明確な優位性を持つ医薬品。
プラセボ
偽薬。本物の薬と同じ外観であるが、薬として効く成分は入っていない。
統計学的な有意差
確率的に偶然とは考えにくく、意味があると考えられる差。
オキシコドン
中枢性鎮痛薬(脳や脊髄にある中枢神経に作用して痛みを抑制する薬)の一種で、医療用麻薬に指定されており、重度の急性疼痛、慢性疼痛及び癌性疼痛に使用されている。
リドカイン
神経末端において痛みの信号を遮断することにより痛みを軽減させる、局所麻酔薬の一種。
チザニジン
中枢性筋弛緩剤(脳や脊髄にある中枢神経に作用して筋肉の緊張を緩和する薬)の一種で、痛みを伴う肩こりや腰痛、五十肩、緊張性頭痛等の治療及び痙性麻痺等の筋肉がこわばる症状の治療に使用されている。
POC
(Proof of Concept)
新薬の開発コンセプトが実証されることで、臨床試験においてその新薬に期待される有効性や安全性が確かめれらることをいう。
ドネペジル
神経伝達物質であるアセチルコリンの分解酵素を阻害し脳内アセチルコリンを増加させて、アルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症における認知症症状の進行を抑制する薬。
メマンチン
脳内での過剰なグルタミン酸作用を抑えて神経細胞を保護するNMDA受容体拮抗薬で、中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行を抑制する薬。
ヨードコート軟膏
商品名、褥瘡治療薬。褥瘡とは、患者が長期にわたり同じ体勢で寝たきり等になった場合、体と支持面(多くはベッド・布団)との接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすものをいう。